ノイズ測定のはずが |
昨日書いたことを自分でも疑問に感じ始めた。
...やっぱりアンプのボリュームを下げたほうがアンプのハム音は目立たないはず。
とにかく、ひとつひとつチェックすることにしました。
ある方からアドバイスを受けたポイントは5つ。
①ダウントランスの影響。(昨日対策済み)
②ボリューム等のシャーシアースの不良
③ヒーター電圧、残留リップルの測定
④フィラメントの抵抗(ハムバランサーみたいなもの)
⑤ACの配線
ノイズ測定の方法も教えてもらいました。
さっそく、机の引き出しをさばくる。
なんと、写真の様な部品が現れる。
切られたRCAプラグは、片方をXLRに付け替えたときのもの。
抵抗は、どうしてあるのでしょうか?(笑)
セメントは合わせて8.1Ωの10Wだから大丈夫でしょう。
抵抗はピンジャックにハンダ付けするのですが、1.3kΩ。
アドバイスは1kΩでしたが大丈夫でしょう。
さっそくハンダ付けして測定する。
TU-873LEの残留ノイズは、0.2mV。
デジタルテスターをあてるも、表示はゼロ!
ん~、テスターの取説をみると分解能は1mVとのこと。
あら~、引き出しをさばくってもミリバルは出てこないだろうし...
まぁ、1mV以下とわかっただけ良しですね。
さて確認項目については、
②については、歯付ワッシャの確認と、その部分の塗装を少し除去。
③、④は問題なし
⑤については、本製品のレイアウトではACインレットとスピーカー出力が近いので、
配線が近づいてはいましたが、仕様なので仕方ないでしょう。
それにハムは両チャンネルから出ているし。
とりあえず、配線をわずかに離したのと、ハンダ部分から飛び出していた余分な線を除去しました。
で、蓋をして確認。
気持ち、ハム音の減少が見られる。
それと、スイッチ類を触ったときのハムの変化もないです。
念のためボリュームをまわしてみる。
すると、なぜかボリュームの中点位置のほうがノイズが多い。
最大にすると減るのです。
おまけに、中点位置のときに、初段管に手を近づけるとノイズが増える。
まるで、テルミンのようだ。
ボリューム最大位置ではこんなことはないんですよ。
なぜでしょうか...
とりあえず最大位置での使用に問題がないため、このままです。
スピーカーに耳を近づけるとハム音はします。
能率の良いスピーカーだから、ガマンすべき程度なんでしょうね。
おそらくノイズの量はカタログ値に近いのではないでしょうか。
そこまで気にすると、DBXのGEQのトランスの唸りまで問題になってきます。
神経質もほどほどにですね。
カーに耳につけると少しばかりウーンといいます。ボディ・エフェクトも②で
対策されたようですし、これがきっと製品実力なのでしょう。中高域に使う
ならあまり神経質にならなくてもいいのでしょうね。でも初段管に手を近づ
けるとノイズが増えるなんて、このキット、初段のゲイン(インピーダンス
も)高い回路なのでは?
このアンプ、シャーシを叩くとその音がスピーカーから発生するし、まるでアナログプレーヤーのようですね。
こういうアンプは、色んな対策の成果が出やすいのでしょう。
対して、オーディオ専科のアンプ。
今まで何の心配もなかったです。プリント基板を使用しない設計にもかかわらず、私ごときの手配線でノントラブル。
ELEKITとは価格差があるにしろ、基本設計が確かなのでしょう。
オーソドックスでつまらないと思っていましたが、非常に感心し見直しました。
これはマイクロフォニック・ノイズで、電極の物理的な振動によるノイズ。
これは多かれ少なかれ真空管の宿命。
http://www.mizunaga.jp/873inf2.html でみたら、3段増幅
(6SN7 2本だから当たり前か)で、終段からのNFBがかかっている
みたいだから、初段ゲインが高めなのですね。うちの2A3sは6SL7を
パラにしてゲインとインピーダンスを下げ、終段からのNFBはかけないで無帰還にしている。いわゆる特性は良くないけど、使いやすいゲイン
(9倍、19dBくらい)に仕上がっていると思います。
以前、音の変化を求めて真空管にかぶせるリングを試したことがありますが、それでも音が静かになった気がしました。
2A3は真空管らしい音がしそうなイメージで興味があります。マルチで使うのなら、用途に合わせた特性で充分なわけで、焦点を絞ったアンプ作りができたらいいなと憧れます。
しかも、A.ふろすきーさんは、音楽に対する造詣も深いようで、せいぜいキットを作る程度の私には羨ましい世界です。
部品を交換したり、シャーシー変えたりしているうちに、最初から自分で
作った方が、自分のやりたいことに近いのでは?と思い、自作を始めたので、学生時代はアキバ(今はあんなですが・・・)通い。
bmwk_rsさん。TU-873LEはwebでもいろんな人がカスタマイズを
しているので、ちょっとそういうのをのぞいてみるのも良いかもしれません
ね。 ではでは。おやすみなさい。
改造に先立って、まずはフルレンジの評価用スピーカーが欲しいです。と、考えているうちに月日が過ぎているのが実情です。