THETA DSPro prime |
先日入手したDAC、順調に稼働中です。
側面のシールには、prime Ⅱa にアップデートされた旨の標記がありますが、
さだかではありません。
本機について、ネット検索するもあまり情報はなし。
昔のステレオサウンド誌をめくってみたところ
新製品としての紹介記事がありました。
評論家の音に対する評価は、私が入手済みであること、
古い機器なので初期性能を維持しているか疑問なこと、
昔の音質評価は、その時代背景も考慮しなければならないこと、等から、
あまり参考になりません。
その記事のなかで、DACチップはフィリップス製とありました。
しかし、私のをみるとバーブラウン。(写真はDSPの入ったチップか)
どのモデルからそうなったのかまでは追うことはできなかったけど、
初期の製品とは異なるようです。
加えて、アップデートの詳細もわかりません・・・と、
調べているうちに、「それがわかってどうする?」と思い、調査は打ち切り。
入手直後に考えたコンデンサーの交換も、
使用されてる電解コンデンサーはニチコンのミューズだから不足はないし、
まだ使えるなら無理することないかと思いました。
でも、OSコンとかブラックゲートなんて憧れるなぁ。
音は、接続直後は高域は素直だけど不足するように感じました。
立体感もそれほどじゃないし。
ところが、使っているうちにドンドン良くなりました。
これまでSONYを使って悩んでいた高域のキツさや、
音を縁取るようなところが軽減され、より自然になります。
高域は不足するわけではないけど、自然な、歪感を感じさせないものなので、
チャンデバの高域を上げれそうです。
特に、今まで耳につきやすかった3~5kHzの問題を解決に向かえそうです。
まぁ、高域については私のシステムでは伸び自体が足りないし、
今の構成では「しなやかさ」を出すには相当な努力が必要でしょう。
総じて、私にはとても妥当な音に感じます。
妥当・・・つまり、驚くほどの高級感はないものの、
自然な感じで、キャラで聴かせるタイプじゃないし、
中庸ってことかな。
昔の記憶では、このモデルじゃないかもしれないけど、
執筆家(ジャズとかオーディオ)の寺島氏がTHETAのDACを所有し、
その低音感等でお気に入りであるように書かれていたと思います。
高域の刺激感の少なさから来る不足感の裏返しとして、
低音の出るタイプ、それも柔らかい低音として感じられたのかもしれません。
しかし私には、低域も自然で特にキャラを持たせたようには感じません。
この時期のアメリカ製にしては、特別に音場にこだわったふうにも思えません。
ま、ウチのシステムでこの辺は出にくいですが。
とりあえず、このまま使用を続けるつもり。
マルチアンプシステムの場合、特に前段機器の違いは、
フルレンジで利いてくるわけだから影響も大きく、
今回の導入で音が好ましい方向に進んだことで、
俄然、DACに興味を持ちましたし欲も出てきます。
一方でDACでこうなら、トランスポートは?なんて、夢が膨らみます。
キリがないですね。