ORANGE AUDIO VOLT |
ドイツ製の真空管プリアンプ。
名前がシンプルでいいですよね。
このメーカーがもしもパワーアンプを作っていたら WATTなんて名づけたのかな。
パワーアンプを作ったかどうかは知りませんが。
オレンジオーディオは、プリメインやケーブルで有名なアインシュタインとEMTタイプのカートリッジを発売したチューバフォンと同じ会社らしいです。
おそらくこのプリは日本にそう何台もないのでしょう。
あまり売れなかったんじゃないかな。
10数年前に新品で入手したけど、けっこう値引きされました。
ていうか、元の定価が値引きを前提としたものだと感じました。
CD時代となってからのプリですが、ちゃんとフォノイコライザーもあります。
このあたりヨーロッパらしいところか。
自社のチューバフォンそうでしょうが、MC型にも対応しています。
しかもオペアンプやトランジスタを使わないピュアチューブ構成とのことですが、モジュール化されている部分もあり、よくわかりません。
音は真空管アンプにしては雑音が少なく、特に真空管だからとガマンすべきところもありません。
見通しも良く、低域の芯もあり、優秀なものと思っています。
クラシックに向くかなと購入しましたが、なかなかどうしてロックでも大丈夫。
使用10年を超え、ボリュームがスリ減ったため自分で交換しました。
セイデンのロータリースイッチを使用したL-Pad型アッテネーターにしたところ音質劇変。
ダイレクト感が増して、小音量時でも音が痩せません。
これはオススメです。
そして新品時から使い続けたAEGの真空管をMULLARDに変えました。
AEGが明晰タイプなら、MULLARDは奥ゆかしいタイプかな。
ドイツとイギリスの違いを感じます。
そろそろ電解コンデンサーの交換等を含めて点検修理をしたいのですが、
とりあえず支障が出ているわけではなく、
点検に出せば、早くとも数日間は音楽が聴けないことになるだろうから、
いまいち決心がつきません。
それよりも、他のプリも試してみたいし...
そんなことを考えながら、時は経過して行きます。