DENON HA-500 の音 |
カートリッジはDENON DL103R。
DL103Rは高解像度系。
高解像度でイメージするのは、
高域が勝ったり、線が細くなったり、縁取りをつけたりすること。
もちろん、グレードによる差があって、
とくに低価格帯では、このような音になりがち。
そもそも解像度は高いほうが良いと思う。
出るべき音が出て、それがどう全体を創りあげるかが課題。
ハーモニーが溶け合うことと混沌とした音とは違う。
また、音場感や立体感も解像度があってこそと思う。
確かに、細かな音が出るほどに個々の音のエネルギーは薄くなりがちだが、
そこがグレードの差と感じる。
DL103Rが高解像度系とはいえ、そのグレードから扱いには工夫が必要だった。
とくに、ウチのシステムのようなホーン型では難しい。
ところが、HA-500との組合せでは、これまでの気になる部分があっさりと解決され、
高解像度の特徴が、立体感方向へシフトした。
高域過多や線の細さが感じられない。
同じメーカー同士だから当然だと思われるかもしれないが、
これまで他で感じた同メーカーによる相性の良さ以上のものを感じた。
HA-500は古い機種なので中古が安価で入手できる。
DL103系を使っている人は試してもいいんじゃないかな。
もちろん、DENONではトランスもあるので、
そちらでも組み合わせの妙があるのかもしれない。
季節柄、菖蒲を観賞。